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フットボールの徒然ニュース
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モッジが赤裸々に反撃に出た、“このような素敵なパスタ王国のシステムは、私一人の力で造れる物ではありませんよ”の発言には、些か感銘を受けた。どうやら、この一件は、ユベントス、個人のチームに留まらず、イタリアと言う国を象徴する出来事になりつつあるようだ。いや、正式に言うと、それは、ある特定の権力を持った御方のチミドロの勢力争いの様相を呈して来た。先程、コリエレデラセラ(ユベントスの筆頭株主、フィアットがその株主に名を連ねているミランに本拠を構える、全国紙。この新聞は、ジョージブッシュのプードルと言われる、この地の大御所、前シルビオ・ベルルスコーニ政権に噛み付く記事で有名である)は、名誉挽回と言える、ACミラン関係者と、イタリアフットボール協会の密談の内容を掲載。ACミランも人の事を散々コケにしといて、やっていることは、目糞鼻糞の領域だと言わんばかりの、ネガティブキャンペーン合戦を始めた様子である。

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疑惑のデビッドリッピ



現代表監督の息子、デビッドリッピは、モッジの息子(アレサンドロ)が主催する、イタリアで最も影響力のある、フットボール仲買人会社GEAワールドに関連するメンバーの一人である。(その他に、元、トリノオーナーの息子、元ラッツオのオーナーの息子、元パルマのオーナーの娘などなど、利権が蔓延る、総本山の様相を呈している)GEAは凡そ、200人の選手、29人の監督と契約を結んでおり、その圧倒的な数で、フットボール界に強い影響力を固持していると言われている。その裏ルートから、代表召集による、選手の価値の高騰を促す為、父親の影響力を拝借したと言う疑惑が広まるのは、不可欠。この一件は、今も尚、シコリを残しながらも、リッピは代表監督の座から降りていない。(差し迫ったWCの中、その選択しかなかったとも言われている)そんな中、息子は、当局からの執拗な取調べを受ける日々が続いている
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お茶の間の人気を博していた、モッジMG





パスタリーグの不正は、パスタの名脇役として、君臨する、バジル以上に歴史的に見ても、共存共栄の伝統がある。今回の、ユベントスのモッジMGの長年に渡る、イタリアフットボール界での影響力を固持して来た、帝国の崩壊は、一つの盗聴テープ(俗に言う、トリノテープ)が、お披露目されたことから、始まった。これは、所謂、彼らの都合の良い、マリオネット(操り人形審判)を、イタリアフットボール協会との闇のパイプを使って、選び出す部類の交渉の一部分だった訳だが、この他にも、有名TVキャスターを利用しての、ユベントスのプロパガンダを流すことを怠らなかったり(後に、彼のキャスターとしての、キャリアは終焉を迎えることになる。因みに、この番組を放送していた、LA7は、インテルの経営に参加している、最近テレコムイタリアの買収で名を馳せた、ピレリのマルコ・トロンチェッティ・プローベラ氏が筆頭株主だと言われているのは、なんとも皮肉である。)、(*)パウロ2世の死去に伴う喪に服すると言う、正当な理由として、内務省と結託して行った、試合延期。(この時、彼らのチーム状態は最悪だったと言う。)ユベントスが国内で、彼らの地位を揺るぎ無い物にしていたと同時に、欧州での彼らのパフォーマンスの疑問点?これは、長年に渡る、彼らの都合の良い様に、イタリアは動いていると言う、支配のシステムが上手く動いていたからこそ、今まで続いたと、昨今納得させられる。

モッジMGのイタリア支配は、政界までにも及び、その権力は偉大だった。イタリアでの代理人ビジネスで、その影響を固持している、息子も、モッジの恩恵を受けていた人物の一人だ。彼らは、移籍ビジネス
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イブラヒモビッチのトリノ市内の自宅


の旨味につけこんで、巨額の富を得ていたと、最近明らかになった。(この一軒は、イブラヒモビッチのアヤックスからの移籍の際にも、関連しており、彼のトリノ市内の自宅にまで、調査が及んだことは、記憶に新しい)


その背後には、政界の大きな役割があったことは、先の延期の件を見ても明らかだ。昨今の、イタリアの政局変動と同時に、フットボール界の、闇のシステムの崩壊も間逃れなかった。ただ、其れだけの事。新首相は、イタリアの膿を取り除くことに必死だが、今回の一件も、その一つのことに過ぎない。モッジが自分の居るべき場所でなくなったと、語ったのは、興味深い。しかし、また、同じように、数年掛けて、新しい闇のシステムが構築されるだろう。パスタの生地は、寝かした方が旨味が出るのだ。当然、彼らの自慢の株価は、下落を余儀なくされた。上昇軍団であると、見せかける為に、最大の努力を惜しまなかった彼は、株主の観点からみれば、有り難い御人だったに違いない。しかし、フットボール界としては、有り難迷惑、この上ない。

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アニエッリ家の若頭、ジョン・エルカーンの手腕に期待が高まる

イタリアの自動車会社、FIATの経営で御馴染みの、アニエッリ家の血筋を引き、この同属グループの次期トップと噂される、ジョン・エルカーンは、グループ傘下のトリノ地方紙に、最悪な結果になろうとも(つまり、セリエBに降格)、支援は続けるつもりだと、告白。其の他、6月29日に予定されている、株主総会で、新体制造りに着手すると宣言。しかし、アニエッリ家が直接関与する余地はないと、彼の関与を否定。フットボールに精通した、専門家の手に委ねるのが、妥当な選択だと述べる。彼らの持ち株会社、IFILは、ユベントスの60パーセントの株を所有している、筆頭株主である。FT(ファイナンシャルタイムズ)は、今回の一軒は、アニエッリ家の筆頭株主であると言う自覚の無さが露呈した、怠慢経営からなる、不祥事だと、失われたユベントスの10年と批判。若い後継者のアニエッリ家の今後に注目と、車事業以上に、パスタの国に於ける、フットボールの位置は、揺るぎ無いものだと、積極的な参加を促して終わっている。

一部の報道では、彼らの収益の凡そ半分に当たる、年間、8千4百万ポンドのテレビ放送権収入は、今回の制裁の一つでもある、下位リーグ転落によって、契約が打ち切られる可能性を示唆。既に、主力選手も、下位リーグではプレーするつもりはないと、次々と、クラブを去って行く、大量移動は、間逃れない状態であると警告している。以前から不評だった、ホームスタジアム、スタジオデルアルピの回収、改築作業の計画は見直される可能性があると、示唆。

因みに、今回の一軒で発言した、FIFAの会長、ジョセフ・ゼップ・ブラッターの口滑らし行為は健在で。この一軒が、アフリカ諸国で起こっているのではなく、イタリアで起こっていることに、驚いていると、自らの行為を赤裸々に述べるように、語って、滑稽を買っている。(所謂、彼のFIFAでの地位は、アフリカ諸国の絶大なるサポートの上で成りって立っているのだと言う、以前からの噂を、肯定したのである。(笑))


*(訂正)パウロ2世の死去に伴う、試合延期の礼儀を無視し、内務省を通じて、強行しようと企んだ。(所謂、対戦相手、フィオレンティーナのチーム状態が最悪だった(主力の怪我、警告)ことに、対応した、彼なりのルーチンワークであったが、しかし、これは、失敗に終わる)


しかし、捨てた女性が、邪悪な家業(株取引)に就いてしまった後の、今回の転落。元、パトロンが、もう一度、気品ある女性として、社交界デビューさせるしか、手はないのか?
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欧州委員会が下した決定により、プレミアリーグ創設以来今まで続いた、BskyBがこのリーグの放送権を独占する状況は終焉を迎えようとしている。彼らの独占を防ぐ為に、他社メディアとの公平な入札制度を導入する目的で、行われた、今回の放送権のパラ売りは、6のパッケージに分配された。この全て(6パッケージ)を、一つのメディアが独占することは許されないと言う、ルールは、当初のプレミアリーグ側のリーグ人気の陰りが見え隠れする中、不利に働くとの懸念から、一転して、各メディアを競争させることにより、前回の入札よりも、66パーセントのアップに繋がる、6億8千2百万ポンドアップの、17億6百万ポンドと言う、莫大な放送権料の獲得に成功した。この結果に彼らは大満足そうである。契約の内訳は、スカイが6の内の4つを獲得することに成功する。後の二つを、アイルランド系スポーツ配信会社、セタンタが獲得すると言う結果になった。

彼ら(セタンタ)のプレミアリーグ放送権獲得は、激しい競争が行われている、UKマーケットでの躍進を狙っての獲得だと巷では言われている、一方で、彼らの獲得した、パッケージCとDは、何れも、注目試合をスカイが放送した後の余り物を放送できる権利である以上、彼らの投資した対価に果たして相当するのか?世間では、その価値はないと囁かれている。何れにせよ、スカイは、現状の年間88試合の放送権契約から、92試合の放送権獲得に成功した訳であって、その投資額は、以前の10億2千百万ポンドから、13億1千4百万ポンドに増資するだけで、4試合アップの放送権を獲得することが出来た訳であり、彼らにとっては大きな成果であっただろう。

しかし、実際、スカイは、この他に、PPVチャンネルで、年間50試合程放送しており、これを計上すると、年間138試合を放送していることになる。このPPVチャンネルの生み出す利益は、凡そ、5千万ポンドに及ぶと考えられており。このチャンネルの廃止は、彼らの経営を圧迫する可能性があると、シティの関係者は指摘する。それでなくても、今回の入札に掛かった合計額を、単純に3で割っても、一年間で4億3千8百万ポンド。現在の3億4千百万ポンドよりも、9千7百万ポンド多い、その差額を補う方法を模索しなければならない。彼らがこの問題に対処する方法として、テレビ視聴料の値上げが一部では、囁かれている

一方、46試合で、3億9千2百ポンドの投資額の、セタンタであるが、昨今のITVデジタルのDiv1の放送権獲得で、期待した収益が得られない失敗の例を見ると、果たして、プレミアリーグの下位のチームが対決する、注目されないカードに、商業価値を見出せるかが?今後問題になるだろう。

この富の分配の格差は、プレミアリーグと、Div1などの下位組織との格差を、以前以上に大きな物にする懸念が叫ばれているが、この結果から見えることは、プレミアリーグの中にも、今回のバラ売りによって、格差が生じる可能性が急浮上して来たと言うことを意味する。近い将来、プレミアリーグの中でもアーセナルや、マンチェスターユナイテッド、チェルシー、リバプールなどのクラブ側は、今回バラ売りされたこの放送権料の違いに意見を述べるに違いない。そして、全体の放送権料から、単純に20分割することに意義を唱えるだろう。

彼ら個別の放送権料の交渉を要求してくる可能性もある。そんな、序曲に過ぎないことが、今起こっている可能性がある。欧州委員会は、パンドラの箱を開けてしまったかもしれないのだ。

参考:「Clubs to collect £28m a year each
"The G14 goes where the money is, the big clubs always want more. For them the sport is a way of making money."

Platini said: "FIFA don't call up the players, it's the national federations who do that. "Proposing that the federations give some sort of compensation to the clubs, why not? Insuring the players when they play for their national team, I am not against that. That's even normal.

"But FIFA have nothing to do with all that. Everything has now become a question of money. "This race for money does not restore credibility to football. This sport is already crippled by violence, racism and a bad reputation.

"I sometimes feel there are no values anymore in this sport."

“毎度の事だが、G14の方々は、お金の匂いを嗅ぎ分けることに、長けてらっしゃる。彼らにとって、フットボールとは、“お金の成る木”程度にしか考えていないようだ”と、次期UEFAの会長候補と噂されている、元フランス代表、プラティニ氏は、激白する。“そもそも、FIFA自体が代表チームに選手を招集する訳でもなんでもない。それを行うのは、各国の協会だ。そして、その協会(FIFA)にクラブ側が、所属選手に対しての保障を求めるのは、筋違いだと感じてる。各国の協会に選手の保障を何故求めないんだろうか?”

“FIFAは彼等の主張することに、合理性を見出せない。全てが、お金の問題だけじゃないか?こんな馬鹿げた醜いお金の奪い合いは、フットボール全体の信頼性回復にとって、悪影響だと思う。今、フットボールに蔓延る問題は、暴力、人種差別、悪評など様々だ。私は、時々、思うのだよ。もう、フットボールには、美徳って物がないんじゃないかとね”


相手側のG14は、自らの主張をサイバーで広げるために、ホームページを立ち上げ、彼等の主張を広めることに懸命である。この一連の件で、彼等は、正式に、独立リーグ設立を否定。今の制度では、FIFA、UEFAなどの協会に権限が偏っている。クラブ側にももう少しの権限があっても良いのじゃないか?何も、喧嘩づくで、物事を解決するような野暮な人種ではない、あくまでも話し合って行くつもりだと主張をするが。


“Today’s attack on G-14 does not mean the issues which we are fighting for will go away. At the moment, the rules of the game are written by the federations, for the federations. Professional clubs have no direct representation and that needs to change. Today’s threats are simply an attempt to defend the position of the federations and not deal openly with the real bones of contention such as representation, player insurance and compensation.”

どうやら、G14の幻想に囚われの身の、チェルシーのモウリーニョ氏。プレミアリーグ制覇、FAカップ獲得まで目の前だが、英国国内での影響はさて置いて、欧州での影響力は、Gに入っているクラブとそうでないクラブでは雲泥の差があると、言いたげである。それは、白熱した試合に成る程、その影響力の効力は計り知れないと信じて止まない。彼なりの解釈。有る程度のお金は注ぎ込んで、身形は良くした。今度は、社交クラブへの成金のデビューだと言うことなのだろうか?しかし、最近、G14は、自らの財源をFIFAに求めようと必死である。それは、無名ベルギーのクラブの名を借りての法廷での、ナショナルチームに与えられる、主要な大会(WCなど)の分配金の確保へと話は進んでいる。欧州のリッチと言われるクラブが、代表チームの財源の奪い合いに必死になり、それは、彼らがもぎ取れる最後の砦だと言わんばかりに、フットボールのお金の搾り出しも、最終局面に向かいつつある、予感さえ感じさせる。お笑いな出来事だ。チェルシーが成金で、品がないのと同様、気品高い彼らも、有る意味、同類だと思う、今日この頃。(笑)

"It is apartheid: it would be the end of the European model of football," said Uefa's communications director William Gaillard. "They want to get rid of promotion and relegation and introduce the American model of a closed league. They might as well transform football into American professional wrestling where everything is predictable because it has all been mapped out before. It would also be the end of national teams."

“それは、一種のアパルトヘイト(人種隔離政策)と同時に、欧州型フットボールモデルの終焉を意味する。彼等(G14)は、昇格、降格と言うこのモデルのスリリングな部分を取り除こうとしている。そして、アメリカ式の馴れ合いグループを作ろうとしているんだ。そして、WWEみたいな、シナリオ化されたエンターテイメントに、フットボールをしようとしている。そして、それは、代表の終焉をも意味する”と、UEFAの広報は、声を高々に警告を放つ。

G14の国内リーグ以上に、フットボール全体への影響力を強めようとする、方向転換(攻めの姿勢)は、FIFA並びに、UEFAには深刻な問題となるだろう。それは、自らの芝生に、巨大なトラックが攻めてくる見たいな物だ。そして、G14は、彼等の安定した、経営の為に、欧州モデルの改正などを突き付けて来るに違いないと警戒心をあらわにしている。それは、CLのルール変更などの過去の例で、実証済みだ。そして、今度は、これ以上にエゲツナイ圧力を掛けて来るに違いないのだから。




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