忍者ブログ
フットボールの徒然ニュース
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

gerrard.jpg


リバプール程、フットボール界で数々の栄光を獲得したチームはいない。それは彼等の、ヨーロッパでのCL5回優勝の活躍と、イングランドリーグ(プレミアリーグ)18回優勝の圧倒的な回数が何よりも物語っている。創設は、当時、アンフィールドの所有者、John Houldingが、エバートン側との、賃貸料でのトラブルによって、このスタジアムからエバートンが去っていったことで、自分自身のクラブを持つことを模索することから始まった。60年代のThe Kopと言われる、熱狂的なリバプリアンが集まる立見席は、熱狂を帯び、BBCの記念すべきMatch of the dayの放送を祝うかのように、マージーサウンドが鳴り響た。しかし、英国の負の遺産とも言われる、フーリガ二ズムの代名詞と言うべく、2つの大きな事件(ヒルズボローの悲劇ヘイゼルの悲劇)が、彼等自慢のスタンドから起こり、その栄光に泥を塗る形となり、ファンの熱狂が、ちがった形で伝えられたのはなんとも残念なことだ。エバートンとのライバル関係は、建設予定のスタジアム共有の提案でも、両者の意見の食い違いが現れ、今尚続く、この強い対立を浮き彫りにした。しかし、このトヨタカップには、彼らは何故か?分が悪い。スペインのメディアは、別名リーガプールと言われるこのチームをもう1つのスペイン代表だと、記事の見出しを躍らせている。しかし、レプリカを売る為に、悲願のスタジアム建設の為のスポンサーへのアピールの為との、経営的な思惑は前面に否定し、ただ、純粋に悲願のトヨタカップ制覇を、念仏のように唱えながら、戦った彼らであったが。結果は、、、生憎、彼らの運はこの極東にはないようだ。それでなくても、日程の詰まる、英国の師走のフットボール事情を考慮すると、殺人的なスケジュールが、このジェットラグで疲れた、彼らの身体に襲い掛かる、地獄絵巻が待ち構えそうだ。スペイン人監督の去就は、白い軍団の危険信号で、現実味を帯びつつあるが、リバプール側も、この憶測に牽制すべく、お金ではない、“長期的視野”が、我がクラブにポリシーとして、根強くある限り、この監督は、我が倶楽部に一種の居心地の良さを感じてくれる筈だ!と、鼻息が荒いが。そう、今のリバプールには、チェルシー程のお金はないし、マンチェスターユナイテッド程の、知名度もなく、アーセナル程の地理的有利もない。彼らの生きる道は、地元密着、チームワーク。それでは、スペイン軍団で良いのか?ジェラードがこの倶楽部の生命線であることは、ピッチ上並びに、外でも同じことだ。
PR
1985年のヨーロピアンカップ決勝、リバプール対、ユベントス戦が行われた、ベルギーのヘイゼルスタジアムで、起こった、災害。

hey.jpg



この惨事で、39人が亡くなっている。その殆どは、イタリア人で、ユーべサポであった。試合が始まる前、主催者のベルギー側は、ライバルサポを分断する為の、中立席を、地元のフットボールファンに開放すると、発表する。この決定は、闇チケットの横行を起こし、スタジアムを最悪な状態へと変化させる危険性を説いた。しかし、その要望も虚しく、試合は行われた。リバプールは、その一年前にローマでASローマのウルトラに散々にやられた複線を持っており、イタリアチームとの敵対心は、広がっている状態だった。

中立席の購入者の殆どは、闇チケットからのユーべサポであり、リバプールサポとユベントスサポを切り離すことは、失敗に終わった。当然、隣同士、いがみ合いが始まり、彼らを分散していた貧弱な金網は、その効果を発揮する訳もなく、リバプールサポの侵入を招く。ユーべサポ側へのライバルサポの乱入は、混乱を招き、逃げまとうユーべサポは、老朽化された、ブロック塀にその混乱を避ける一心に、登り始めると、無残にも、崩れ落ちる運命にあり、その結果、下敷きになり、多くの犠牲者を出した。

この事件とは違い、後の、ヒルズボローの悲劇には、フーリガンニズムとの直積的な関連性は、存在しない。しかし、ヘイゼルスの悲劇は、スタジアムの老朽化、運営体制の不備と言う、点で、ヒルズボローの悲劇とは、類を同じくしている。

イタリア人被害者が多数出たことから、リバプールサポの責任が大きく追求されるなかで、英国のクラブの大陸でのプレーは、この事件後、5年間の間、禁止されることになる。そして、彼らには、もう2年間の禁止が追加されることになる。
英語「Hillsborough disaster」管理体制不備の為に、フットボールスタジアムで起こった、大量圧縮死。

概要


sundrain.jpg

FAカップ準決勝、ノッティンガムフォーレスト相手にシェーフィールドウェンズデイのホームスタジアム、ヒルズボローでの試合で、起きた事件。この事故では、96人の命を奪った。

そもそも、ヒルズボロの悲劇は、其の当時の英国の老朽化された、スタジアム全てに起こっても、可笑しくなかったと言えるだろう。この事件後に行われた、Peter Taylorを中心とした、調査会では、二つの報告書が作成され、一つは事件の詳細であり、もう一つは、スタジアムに対しての厳しい基準を記述した、後に言われる、テイラーリポートがそれである。

最初の報告書は、遺族の感情を素直に反映させた、権力者に対しての批判で、労働者階級の心情を代弁した形となる。悲劇の原因は、貧弱なスタジアム管理であることを指摘し、交通状況の中で変化する観客の流れを把握できなかったことを指摘する。交通の不備の中、この日の客のスタジアムの流れは、波の様に一定時間に集中していた。そのような状況を全く想定していない、管理体制の不備は、落ち度と言っても言い過ぎではないと、強く指摘したのである。普段は、出口として使われている、Cゲートを、スタジアム入り口での、人の混乱を避ける為に、開放したことは、この事件を起こす最大の要因になった。Cゲートを開放するに当たって、有効な誘導処置も怠ったまま、客の流れは、その規則性を失うことになる。何も知らない、観客は、既に人で溢れかえっている、スタンドへと雪崩れ込む。その後は、述べるまでもない。しかし、その報告書も、最終局面に差し掛かると、その痛烈な批判性の勢いが衰えていたと指摘する。その報告書は、責任追及から、スタジアムの基準に重点が置かれ、被害者が求めていた、真実は、見落とされてしまったと言う感がしないでもない。

The Sunとの関係

この事件での、大衆紙The Sunのセンセーショナルな見出しは、後に論議を醸し出す
ことになる。

リバプールサポの暴虐振りを、紙面に綴ったその、購買意欲を駆り立たせる文面は、根拠のない虚偽の文字であり、後にこのタブロイドは、全くのジャーナリズムに反した行為であったと、謝罪を試みた。これは、リバプール出身のウェンルーニーが、このタブロイドに彼の生い立ちを独占取材させた時に起きた、リバプール市民に対しての地元スターの裏切り行為として、デイリーミラー系の地方紙、Liverpool Daily Post & Echoが筆頭になって起こした、彼に対しての強烈な非難に答える形で行われたものである。紙面を大々的に使って行われた一種の彼らなりの歩み寄りだったが、それら、一連のキャンペーンは彼らの永遠のライバル紙、ミラー系のLiverpool Daily Postが仕組んだ悪質な物だと、主張すると、リバプールサポの反応は些か消極的で、凡そ、15年程続く、不買運動は終わりを迎える気配はない。

事件当時、同じように、各メディアも、責任逃れを試みる、警察の虚偽の証言を、記事にしていた。それでは何故?The Sunがこれほどまでに、槍玉にあがったかの理由には、彼らの頑ななこの件に対しての姿勢と、その当時の、“THE TRUTH”と書かれた、見出しにあると言われている。

メディア

ロビーコルトレイン主演のドラマ、心理探偵フィッツ「英語題:Cracker」でのTO BE A
SOMEONEは、ヒルズボロの悲劇を題材にした、話題作。ローバートカーライルが演じる、アルビーキンセラ役は、この事件で亡くなった人の数(96人)だけ、殺人を行うことを計画する。最後に皮肉にも、The Sunの元関係者のオフィスで爆発が起きて、話は終わる。脚本家の、Jimmy McGovernは、後にこの事件を題材にした、ドキュメンタリードラマをITVで制作している。

心理探偵フィッツ 4

参考:「非公式Crackerサイト
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
最新CM
(12/21)
(02/02)
(01/27)
(01/27)
(01/26)
最新TB
プロフィール
HN:
Three lions
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
忍者ブログ   [PR]

素材提供 始まりはいつも空