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フットボールの徒然ニュース
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マイケルオーウェンの代表としてのワンダーボーイとしての役目は、ウェインルーニーの台頭によって、既に過去の物となってしまったと、人々は語り始める。そんな、懐疑論を打ち砕くかのように、因縁のアルゼンチンとの親善試合であげた、クライマックスでの2得点は、彼の代表での存在感を十分にアピールする物になったに違いない。試合後彼はこう語る、“この試合は単なる親善試合の枠を超えた、意味深い物だった。それは、アルゼンチンファン、選手が、得点をあげた時の歓喜を見て既に気付いていることだと思う。そう、この試合は、単なる親善試合以上の物があった。2回追い付いたことは、良かった。それは、まさに、練習試合の重要性をアピールする物だった。僕達は、ポストに数回嫌われた。そして、ゴールを認めて貰えなかった、アンラッキーな場面もあった。その一方、彼らは、少ないチャンスを得点に結び付けて、常に先制し続けた。この試合は、両方にチャンスがあった。つまり、それは、どちらに転んでも可笑しくなかった言うことだ。そう、トップチームの間には、僅かな差しかないってことを証明するかのような試合だった。改めて、素晴らしい試合だったよ。試合の前にも、僕達には勝機があると考えていたんだけどね。このような試合は、僕達に自信を与えてくれる。そして、もし、この試合に仮に負けていても、まだ、僕達の信念は揺らがない。ドイツに行く。“僕達は優勝できる”と信じながら。

ニュースオブザワールド紙のこの試合の味付けは、“フォークランド紛争”ネタである。アルゼンチン選手の、イングランド選手を罵倒する、合唱がロッカールームで鳴り響いたことは、国連のスポーツマンシップキャンペーン試合に指定されたこの一戦に泥を塗る結果になったと、両者の因縁振りを着色する?イングランドサポも、相変わらず、“戦争に負けて悔しいだろう?”と、アルゼンチンサポに向かって大声で叫び続けたと、報道されている。両者の因縁は、まだ、タブロイドのうまみがある、ネタであり続けるようである。
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英語「Three lions」イングランド代表のエンブレムに刻まれた三匹の獅子に対して、イングランド代表を表すときに使われる。

栄光の後の忘れ去られた時間

ドイツ戦で、ハットトリックを達成したイングランド代表のストライカーの歴史を遡れば、イングランド代表が地元開催で劇的な優勝を飾って幕を閉じた、WCイングランド大会決勝、西ドイツ戦まで遡ることになる。

この試合で、Kenneth Wolstenholme のあまりにも有名なセリフ、『They think it's all over』の絶叫が生まれ、イングランド代表の黄金期が始まると誰もが確信した。しかし、70年代のイングランド代表は、メキシコ大会では、準々決勝まで勝ち残るが、皮肉にも後に彼等の栄光への道を度々閉ざす、宿敵ドイツ相手に苦杯を演じて、敗退。また、ヨハンクライフを中心に“トータルフットボール”と言う哲学を提唱する“オレンジ軍団”の、“フットボール革命”でわいた、74年の西ドイツWCには、“道化師”と言われた、GK、Jan Tomazewskiを擁して、鉄壁なDFを誇った、東欧の伏兵ポーランドに出場権を奪われる形で、苦杯を演じることになる。その後、66年の優勝監督で、サーの称号を後に受けた、Alf Ramseyの選手起用への世間の不満が囁かれる中、11年にも渡る彼の長期政権の終焉をみるのも、そんなに遅くはなかった。78年の当時の軍事政権化で行なわれた、アルゼンチン大会は、大会前から“プロパガンダ”としての意味合いが強いと、国際社会からの批判を浴びながら、劇的に勝ち抜いた(八百長疑惑も含み)、地元のアルゼンチンが、家族との時間を大事にしたいと言う(これも、適当な口実だったと噂されているが)、気まぐれな天才のいないオレンジ軍団を破り、見事に優勝を飾るが、其の一方、イングランド代表は、偉大なAlf Ramseyの引退後の監督人事の混乱がグランドに飛び火した形で、予選の初戦でイタリア相手に躓き、出場を逃す。こうして、70年代のイングランド代表は、“眠れぬ獅子”のごとく、60年代の遺産を抱えたまま、長い冬眠の時期に入ってしまっていたのであった。

微かな希望が見えた80年代〜90年代

82年のスペイン大会は、“出場枠の増加の恩恵”(16から24)を受け、久し振りの大会復帰となったが、予選グループ4での1位通過を喜ぶ暇もなく、予選第二ラウンドで、得点不足が露呈され、天敵のドイツにその道を明渡してしまうことになる。下らない紛争の余波の中で行なわれた、ペテン師の為のWCとして後に語り継がれる、86年のWCメキシコ大会。ここでは、ミスター清潔([[ギャリーリネカー]])が辛うじて大会の得点王になっただけで、ペテン師(ディエゴマラドーナ)の良いかませ犬としての役目の演じる、決して良い思い出でもなんでもなかった、イングランド代表。予選グループ4は、メディアから“最も退屈なグループ”だと言われる程、得点のない、ゼロのオンパレード。ベスト16への突破も怪しくなって来たイングランド代表は、グループ最終戦のポーランド戦で大きな選手の入れ替えを行ない、当時の監督だったボビーロブソンは、ここまで批判的だった、評論家の意見に迎合する。Beardsleyをミスター清潔の相棒に抜擢し、これが上手く機能。結果的に、リネカーの得点王に結びつくことになるが。90年のWC予選を無敗で堂々と出場を獲得した、イングランド代表。途中から参加したポールガスコインの創造性に微かな、古豪復活の臭いを感じながら、後、もう少しのところで、またも天敵のドイツにPKで苦杯を演じる。ポールガスコインの涙は、英国国民の魂に触れ、彼は一躍国民の英雄になったのだが。この成功で活気を取り戻したイングランド代表さんだが、ユーロ選手権では、予選グループ1の最下位。僅か1得点と言う、散々たる結果で、またもや沈滞ムード。後に、“Orange wall”([[オレンジの壁]])として有名になる、94年のWC予選では、伏兵の北欧のノルウェーに苦杯を喫し、残りの出場枠をかけて、和蘭と戦うが、見事に撃破。また、沈滞の時代が続く。国民は誰も、代表の話をしなくなる。この沈滞ムードは、フットボールが“聖地”に帰って来るまで、姑くは続くしかなかったのであるが。

メディアによって生まれ変わった代表

Ozのメディア王が打上げた巨大な衛星が、イングランド代表の運命を変える物になるとは、当時誰が考えたであろうか?この衛星テレビ局がもたらした、莫大なTV放送権料は、80年代から頻繁に起こるようになっていた、“老朽化したグランド”での事故などを解決するべく、整備する資金に使われ、度々、海外の裕福なクラブチームに移籍する有名選手の国内流失を防ぐ防波堤を作る、資金も、クラブチーム流れるようになった。この“商業的フットボール改革”は、Euro96での成功で、悪名高き“テラス席”でのフーリガンなどの80年代の汚点を、世界に向けて払拭する絶好の機会を得た。その後、クラブチームには、“海外からお金を求めた”有名選手が集まるようになる。リーグでの“国際化”は、代表チームにとって、母国選手のポジションが奪われる弊害を危惧する、マイナス的な考え方も起こるが、“競争力の向上”により、代表選手の強化に繋がると、プラスの面を強調する人々が増えつつあるのも確かなこと。この当時から、後に、今までのイングランドでは考えつかない、“外国人代表監督”を容認する流れを作っていたのかもしれない。

オリンピックスタジアムでの、ホイッスルが鳴り終わった後、国民は、イングランド復活を感じていたに違いない。彼等は心の中で、『They think it's all over』と、口ずさんでいたかもしれない。しかし、この前と違うことは、彼等は過去の失敗から学び、他国から学習することを学んだ。フットボールの母国が、古臭いプライドを捨てた瞬間に与えられた、“一種の御褒美”だったのかもしれない。また、それは、クライフの幻想とロマンチックに浸る、オレンジ軍団の非現実主義の崩壊と対立する、超現実主義な、ビジネスライフな今の英国を象徴するものかもしれない。
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英語「Orange Wall」フットボール不毛の地アメリカWCを目指してGRAHAM TAYLOR氏率いるイングランド代表が予選で同じ組みに入った、オランダ(オレンジ)に惨敗し、WC出場を逃した悲惨な90年代中期のこと。因みに、オランダ代表がオレンジと呼ばれるのは、代表のユニがオレンジ色の為。


残酷なロッテルダムでの熱戦は、ロナウドクーマンのPKと言う、残酷な結末を見る。彼らのこの惨事は、“代表密着取材”と言う名目で、神聖な場所に入れた、英国の新進気鋭の民放、チャンネル4のカメラクルーによって収められ。そして、最後に残ったのは、その当時指揮をとっていた、グラハムテイラーの有名な“DO I NOT LIKE THAT”のセリフ。
以前から、最近の[[三匹の獅子]]の選手層の厚さは、スウェーデン人監督の代表選びの、贅沢な悩みだと、各メディアは論じ。攻撃的な中盤に、安定感のある人材が必要だと頻繁に主張するが、、、

ギャリーリネカー氏のテレグラフの記事を見ると、なんとも、贅沢なお話でして。隣国のアイルランドが抱える問題と、相反する皮肉な物であり。彼曰く、システム何ぞ捏ね繰り回すから、安定性が無くなる。親善試合を、新しいシステムの実験場所にするスタンスは、彼らの混乱を招く結果になっている。豊富な選手をどのように、上手く使うかの贅沢な難問は、意外と、怪我や、出場停止で、簡単に解決されてしまうだろう。人材は多いほど、それに越した事はないと、言いたげであります。しかし、人材不足に悩む、アイルランドは、その反面、以下のように、論調

アイルランドは、もうポテト飢餓ような、貧しい労働者階級メンタリティーが存在しない、ハイテクランドへと変貌している。かつてはタレントの宝庫であった、アイルランドフットボールの質が落ちるのも無理がないと、言いたげ。以前は、謳歌していた、スコットランドや、ウェールズと同じ運命を辿るのか?それとも、一時的な過渡期なのか?今、アイルランドはそのような分岐点に立たされている。同じ小国であるスイスのユース世代の底上げは、見習うべき、国の取り組みだと主張するのだが。問題は、もう少しあると思うのだが。
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